人類の歴史は戦いの歴史でもあった。
支配層に負けずに立ち向かっていった先人たち。
そんな人たちの想いなどがあって今の世の中がある。
確かに今の日本においては、表立った武力抗争などはない。
しかし、
この激変の世の中において変わっていかなければならないときが
くるかもしれない。
そんな時に役立ちそうな英語表現をナウシカで学んでみよう。
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ナウシカで英語(2巻):僧正(民衆)と皇帝(支配層)の対立
①「しずまれ!かしこくも皇弟階下のご降臨であるぞ。」(皇帝の手下)
「Silence! Know you that this is the brother of his majesty the Holy Emperor!」
majesty: もともとは尊厳・威厳の意味。
皇帝などを直接呼ぶのではなく「your majesty」などと呼ぶ。
②「腐海(ふかい)におかされ滅亡にひんしながら争いをやめぬ愚かさ。」(僧正)
「What madness is this, to wage war even as the spread of the sea of corruption drives us to the brink of extinction?」
wage: (戦争などを)遂行する
sea of corruption: 腐海(ふかい)
brink: ふち
③「汚れた手で生命をもてあそび戦に使わんとする僧会の傲慢」(僧正)
「The arrogance of the council of monks, tampering with the mysteries of life and turning them to war.」
arrogance: 傲慢さ
council: 評議会
tamper with: ~に手を加える
④「部族の忠誠をわが身の安寧(あんねい)と欲望の犠牲として恥じぬ皇帝の驕慢(きょうまん)」(僧正)
「The hubris of the emperor, sacrificing the loyalty of the Dorok tribes for his own greed and safety.」
hubris: 自信、尊大さ
greed: 欲望
⑤「お前たちには聞こえぬか!大地の怒りが深い海なりとなってとどろくのが!」(僧正)
「Can you not hear it for yourselves? The anger of the very earth, rising like the tide of the sea.」
⑥「そなたたちはいまよりさらに辛苦の中で生きるであろう」(僧正)
「No doubt the future will bring you even more suffering than you know today.」
no doubt: うたがいもなく、きっと
⑦「すでに帰るべき国を失い、多くの肉親を殺され強権の恣意の下に流浪をつづけねばならん。」(僧正)
「Already your homeland is lost, your relatives slaughtered. And now you must continue to wander, bent under the tyranny of overbearing authority.」
bent: 曲がった
tyranny: 絶対権力
overbear: 押さえつける
⑧「だが、ひるむな。困苦に耐えよ。屈辱の元でも子を産み育てよ。」(僧正)
「But do not despair, my family. Endure your pain, bear children even in these days of shame, and praise them well.」
despair: 絶望する
endure: 耐える
⑨「古き予言はまことであった。そなたたちを青き清浄の地へ導くものが現れたのだ。」(僧正)
「The ancient prophecies were true. There has come the advent of the angel of light, the one who will lead you to the pure land.」
prophecy: 予言
advent: 到来
⑩「その者青こ衣をまといて金色の野におりたつべし。失われた土地との絆をむすばん」
「That one shall come to you garbed in raiment of blue, descending upon a field of gold.」(僧正)
garb: ~を身に着けさせる
raiment: 衣服
終わりに
今回はナウシカの中において
皇帝(支配層)と僧正(民衆)という関係の中における対立を
英語で学んでみた。
この激変の世の中、おかしいことがどんどん明るみになり、
変わっていくだろう。
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