小さい頃はよく不思議な体験をしていた。
勘が良かったというか、くじびきとかも良く当たったものだ。
時には怖い思いをしたこともある。
夜眠れずに何となくたたみに座っていると、畳の下から黒い異次元のような丸い穴ができ、
そこから悪魔のようなものがボクを引きずり込もうとするのだ。
その時のその悪魔の顔はにやりと笑っているような感じで今でも想像すると怖い。
すぐに両親がかけつけ引き上げてくれた。
しかし次の日に両親にそのことを聞いても覚えていないのである。
それ以来ボクは畳に座るのが怖くなった。
今でもあれは夢ではなかったと思っている。
そういう体験があったりして、不思議な世界とつながりがあったおれは神話とかそういった話が大好きだった。
もちろんそういう世界観のあるゲームとかも好んでやっていた。
ある日母がゲームの「サガ2」を買ってきてくれた。
ファイナルファンタジーのような感じで、ボクはその世界観に圧倒された。
こんな世界があるんなら住んでみたいと思っていた。
そんな世界観があるのは、海外なんだろうと漠然に考えていた。
あれから時は流れ、ボクも大人になった。
子供のころの不思議な体験や、ゲームの世界観のおかげで海外に憧れ、
実際に海外に行って経験をすることもできた。
そして日本で就職をして10年以上。独自の英語勉強方法を日々追求して、英語力は伸びた。
そして神話のような世界観に憧れたあの頃の気持ちを思い出すたびにあんな世界に住むことは無理なのだろうか。
そんな時だった。
彼の名前は村山さん。
高級なポルシェを乗り回し自由に暮らしている。
彼との出会いはここでは省略しておく。
とにかく村山さんは自由に好きなことをして稼いでいる。
村山さんは大学の時から自分で起業することを考えていたそうだ。
村山さんと話すと、今まで自分が教わってきた常識とは何だったんだろうかと思う。
大学を卒業したら会社に雇われることしか頭になかったボクには村山さんの生き方は衝撃的だった。
村山さんにそのことを話すと、「それなら自分で何かやったらいいじゃん」と一言。
村山さんにとって答えはいつもシンプルなのだ。
考えたことは実現できる。
まずは自分の興味のあること、好きなことは何かを考えるように教わった。
好きなこと、、、ボクにとって好きなことってなんだろうか。
英語勉強方法を考えることは確かに好きだ。
だけど、心からわくわくすることといえば、もう一つあった。
それは絵を描くことだ。
小さい頃から神話とかの世界観に憧れてよく絵を描いていた。
さらに、オーストラリア、ヨーロッパ、ニュージーランドでもそれぞれの芸術に出会い感動したことを思い出した。
特にオーストラリアのアボリジナルアートはアボリジニーの友人ロンに絵を描いてもらい、今でもそれを真似して描いたりしている。
絵を描いていると無心になれるのだ。
疲れた時も絵を描いていると疲れがとれていた。
今までは、ただ好きで描いてきた絵を追求するために、ボクは本を読んだり動画を見たり、講座を受けたりしてがむしゃらに学んでいった。
好きなことを追求していくと、アイデアが浮かびそれを形にしたりしてきた。
ところが今までの社会の中で生きてきた人たちの中には、ボクの考えに否定的な人もいる。
そんな相手に対して、ボクは真っ向から否定したりはしない。
彼らの言うことも理解できる。
だからまずは彼らの言い分を聞き、自分で判断して行動するのだ。
その結果今やっていることを追求していくという結論に至った。
世の中はものすごいスピードで変わってきている。
変わらない方がリスキーなのだ。
ボクは村山さんに言われたように、どんどん好きなことを追求して生きていこうと思う。