就職試験に合格したボクは10年以上その仕事を続けている。
仕事内容は極秘内容なので話すことはできないが、ある程度は英語を使うこともできている。
家では引き続き独自英語学習勉強を研究し、英検1級、通訳案内士(英語)、TOEIC900以上は達成した。
そんなある日インタネットの記事を見つけた。
「30歳過ぎてからの海外移住」
英語学習をやっていたら一度は考えるものだろう。
英語力だけでどのくらい挑戦できるのだろうか。急に興味がわいてきた。
英語圏ならカナダとアメリカを試してみよう。
今はネットで何でも調べることができる。
いろいろ調べた結果、ボクがやれそうなのは、まずは雇用主を探して、労働ビザを発給してもらい、
そこから永住ビザに繋げていくという流れがよさそうだ。
ネットで直接、現地の情報を調べ、応募してまわった。
履歴書など全部自分で調べて、いくつか面接も受けた。
しかし、こちらの条件とは合わず全てだめだった。
やはり英語だけだと無理なのか。落ち込んでいたら、ある記事が目に入ってきた。
「日本から仕事を見つけてNZに移住」
読んでみると、サイトの主はZさんという人だった。
スカイプで話をして、これだと思い、すぐに申し込んだ。
約6か月間必死でZさんのノウハウを学び、NZの雇用主たちと会うことが決まった。
10人の雇用主と直接NZで出会うことが決まった。
オークランドに打擲したのは8月だった。
南半球では8月は冬になる。
真夏の日本とは違い冬のなんだか懐かしい香りに癒された。
しかし癒されたのも束の間で、この2週間の間に労働ビザを認めてくれる雇用主を見つけるのだ。
WiFiを探してはそこで雇用主とメールをやり取りしたり、時には直接電話をしてスケジュールを調整した。
普通ではない挑戦をしているボクに対して、向こうの人達はとても好意的でやさしかった。
おかげで普通では絶対に入れない場所に招待してくれたり、またコネクションを作ってくれた。
レンタカーで移動することもあったので、間の時間に少しだけ観光をすることもできた。
いろんな人に出会い、NZを見ることのできたとても濃厚な2週間だった。
その結果は、
不採用だった。
仕事の内容的に難しいことと、時代背景も影響してしまった。
現在は世界的に見ても移民縮小の流れであり、NZも例外ではない。
外国人を雇うくらいなら自国民を雇いましょう、ということだ。
非情に残念な結果に終わったが、それでも今回は本当にたくさんのことを学び実践することができた。
そして英語学習に関しては独自に研究してきた勉強方法に間違いはなかったのだと感じた。
英語力があったおかげでいろんな人に会うことができ、さらにその実力を認めてくれた。
今回の経験のおかげで、楽で楽しく英語を勉強する方法が少しでも他の人のためになったらいいという気持ちが強くなった。
好きな言葉の一つに「どんな逆境にもそれと同等、もしくはそれ以上の利益の種がある」というのがある。
今回の移住計画は断念したがそこにも意味があるのだと思う。
今回もう一つ得た教訓で、雇われることはリスクである、ということである。
雇われてしまうと自分の人生を他のことでコントロールされてしまうのである。
NZ移住についてはまだ決着はついていないと思っている。
自分で何かするか、もしくは時代が変わるのか、いつか答えはでるだろう。
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